MEO・マップ集客

MEOのキーワード選定のやり方
地域×業種の掛け合わせと優先順位

公開日: 2026.07.31執筆: FACTOR編集部

結論から書きます。MEOのキーワード選定とは、「地域×業種」を軸に、悩み・条件・シーンを掛け合わせて候補を広げ、そのなかからどれを狙い、どれを捨てるかを決める作業です。そしてMEO運用の結果は、この選定の段階でほぼ決まります。プロフィールの説明文も、カテゴリも、写真も、口コミの集め方も、すべて「どの語句で呼ばれたいか」から逆算されるからです。この記事では、選定のどこで結果が分かれるのかを解説します。

キーワード選定でMEOの結果がほぼ決まる理由

MEOは検索語句ごとに順位が決まる世界です。「池袋 整体」で3位でも、「池袋 骨盤矯正」では圏外、ということが普通に起きます。つまりどの語句で上位を狙うかを決めないまま運用を始めると、施策の焦点も、効果測定の基準も定まりません

もうひとつの理由は、キーワードがそのままプロフィールの中身を決めるからです。狙う語句が決まれば、どのカテゴリを主に据えるか、ビジネス説明文に何を書くか、どのメニューを載せるか、どんな写真が要るかが逆算されます。選定は運用の前工程ではなく、運用そのものの設計図です。

そして、この設計図を途中で引き直すコストは高くつきます。狙う語句を変えれば、カテゴリも説明文も写真の並びも組み直しになり、それまでに積み上げた評価の一部は流れます。選定を外したまま半年運用してしまい、順位も問い合わせも動かないまま期間だけが過ぎた——という状態から相談に来られるケースは珍しくありません。MEOで最も大きく差がつくのは、施策の実行量ではなく、この選定の精度です。ここで9割が決まる、と言っても誇張ではありません。

軸になる言葉は3系統に分かれる

出発点は、地域名を付けずに「自店が呼ばれたい言葉」を挙げることです。挙がってくる言葉は、おおむね3つの系統に分かれます。

厄介なのは、この3系統が同じ重みではないことです。どの系統に軸足を置くかで、その後の運用の中身がまるごと変わります。単価が高く相談から入る業態と、単価が低く回転で稼ぐ業態では、効く系統が違います。同じ整体院でも、駅前の激戦区にある店と住宅街の一軒とでは、置くべき軸足が変わります。系統ごとに「効きやすい店」と「効かない店」があり、業種で一律に決まる正解はありません。

また、この洗い出しは管理者の頭の中だけでは足りません。実際に来店した人が何と言って予約したかは、現場のスタッフの記憶や、予約電話・問い合わせの履歴にしか残っていないからです。ただし現場から出てくる言葉は玉石混交で、そのまま候補に入れると数だけが膨れます。拾う言葉と落とす言葉の線引きが、次の論点になります。

地域名は1つではない|粒度で戦場が変わる

地域名も1つではありません。同じ店を探していても、検索する人によって使う地名の粒度が違います。

粒度この粒度で起きること
市区名豊島区 整体検索する人の範囲は広いが、来店圏の外の人も混ざる
駅名池袋 整体来店圏と一致しやすく、競合の投資も集中する
町名・エリア名東池袋 整体検索する人は限られるが、来店意図は濃くなりやすい
隣接駅大塚 整体商圏外に見えて、実際には流入が発生している場合がある

どの粒度を主戦場にするかは、店の立地と競合の分布で変わります。駅前の店と、駅から離れた店では、同じ「駅名+業種」でも勝ち筋がまったく違います。粒度を1つに絞りすぎれば取りこぼしが出て、広げすぎればプロフィールの情報の焦点がぼやける。この幅の決め方が、選定のなかで最も結果を左右する部分です。

実際の検索では「近くの整体」のような地名なし検索も多く、この場合はGoogleが位置情報で判定します。距離そのものは動かせません。ただし動かせないぶん、関連性(何の店として認識されているか)と知名度(口コミや情報の厚み)で差がつきます。そこは設計で動かせる領域です。

自店がどの粒度を主戦場にすべきかは、いまの掲載状態と、周辺で誰が上に並んでいるかを見ないと決められません。まずは無料のAI診断で、現在どう見えているかを確認するところからになります。

掛け合わせた候補は「捨てる」ほうが難しい

軸×地域を機械的に掛け合わせると、候補はあっという間に膨れます。ここからが選定の本番で、難しさは「増やす」側ではなく「捨てる」側にあります

捨てる判断に使う観点そのものは、名前を挙げることができます。

問題は、この観点同士が互いに衝突することです。来店意図が強い語句ほど競合が厚く、競合が薄い語句ほど検索する人が少ない。地図枠が出る語句が、自店に向いているとも限りません。どの観点を優先するかで、残る候補はまったくの別物になります。そして残した候補の並び順——どれを主軸に据え、どれを二番手に置くか——で、説明文もカテゴリも写真の構成も変わります。ここに一律の正解はありません。

当社は、その語句が売上のどこにつながるか(単価・回転・受け皿の有無)と、そこへ届かせるためにプロフィールの何を組み替える必要があるかから逆算して決めています。同じ商圏の同業種でも、この2つが違えば答えが変わるためです。

やってはいけないこと

狙いたい語句を店名(ビジネス名)に詰め込むのは、Googleのガイドライン違反です。実店舗の看板等で使っている正式名称のみを登録してください。違反が確認されるとプロフィールの修正や停止のリスクがあり、得られる効果に見合いません。

※当社FACTORは、この「狙う語句の決定 → その語句に合わせたカテゴリ・属性・説明文・写真の順番の設計 → 月次での打ち手の入れ替え」を、設計から運用ごと引き受けています。

選定は一度で終わらない|入れ替えの判断が本体

運用を始めると、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス画面に「実際に検索された語句」が溜まっていきます。ここには、選定時に想定していなかった語句が必ず混ざります。市場からのヒントであり、選定はここで更新されていきます。

難しいのは拾い直しそのものより、拾った語句を「入れ替える」判断です。伸びている語句が見つかったとき、いま狙っている語句のどれを外すのか。外した語句の順位が落ちるリスクをどこまで許容するのか。ここを決めきれずに対象語句だけが増えていくと、説明文も写真もどの語句にも寄りきらない中途半端な状態になり、順位はどれも動かなくなります。

さらに、検索語句データが示すのは「表示された語句」であって「来店につながった語句」ではありません。表示回数が伸びている語句が、売上につながっているとは限らない。データを眺めること自体は誰にでもできますが、どの数字の動きを本物のシグナルと見なすかは、その店の受け皿の状態と競合の動きを知らないと判断できません。

入れ替えを誤れば、それまで積んだ評価を自分で崩すことになります。かといって放置すれば、選定が古いまま競合に追い抜かれていく。どちらに転んでも損が出るのが、この工程の怖いところです。

よくある質問

MEOのキーワードは何個くらい対策すべきですか?
一律の正解はありません。運用と計測の焦点を保てる範囲に収める必要がある一方、絞りすぎれば取りこぼしが出ます。適正な数は商圏の広さ、競合がすでに押さえている語句の量、自店が提供できるメニューの幅によって変わります。数を先に決めるより、どの語句が売上につながるのかを見極めるほうが先です。
検索ボリュームはどうやって調べればいいですか?
ローカルキーワードは検索ボリュームツールに数値が出ないことも多く、厳密な数字を追う意味は大きくありません。実際に検索して地図枠が出るか、上位の競合がその語句を意識した情報を載せているかなど、検索結果そのものから読み取れる情報のほうが判断材料になります。ただし、そこから何を優先するかは店の条件で変わります。
キーワードをビジネス名に入れてもいいですか?
店名への地域名やキーワードの詰め込みは、Googleのガイドライン違反です。実店舗の看板等で使っている正式名称だけを登録してください。違反が確認されるとプロフィールの修正や停止のリスクがあり、得られる効果に見合いません。

まとめ

MEOのキーワード選定は、軸になる言葉(業種・メニュー・悩み)と地域名の粒度を掛け合わせて候補を広げ、そこから何を捨てるかを決める作業です。難所は候補を出すところではなく、衝突する観点のどれを優先し、残した語句をどの順番で主軸に据えるかという判断にあります。そしてその判断が、カテゴリ・説明文・写真・口コミ運用のすべてを規定します。MEOの結果がここでほぼ決まるのは、そのためです。

自店の場合にどの語句から手を付けるべきかは、いまの掲載状態と、商圏で誰がどう並んでいるかを見ないと決められません。一般論として語れるのはここまでで、この先は個別の状況を見る作業になります。

NEXT ACTION

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記事で挙げた観点が自店に当てはまるかは、実際の状態を見ないと判断できません。まず現状の把握から。

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F FACTOR編集部

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