会社選び・費用

自社で更新できるホームページにするには?
CMS選びQ&A8問

公開日: 2026.08.07執筆: FACTOR編集部

お盆の営業時間をホームページに載せたいだけなのに、制作会社にメールして、返事を待って、数日後に反映されて、後日数千円の請求書が届く——。この体験に心当たりはありませんか?営業時間や料金など頻繁に変わる情報を自社で直せない状態は、費用の問題である以上に機会損失の問題です。解決策としてよく聞く「CMS」という言葉。この記事では、CMSとは何かから、種類の選び方、乗り換え時の落とし穴まで、店舗・中小企業からよく受ける質問にQ&A形式で答えます。

Q1. CMSとは何ですか?

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)は、HTMLなどのコードを直接触らずにホームページの文章や画像を編集できる仕組みのことです。管理画面から更新する形になり、変更のたびに制作側へ依頼する必要がなくなります。

CMSが入っていないサイト(静的サイト)は、変更のたびに制作会社へ依頼するのが基本になります。「どこを・どれくらいの頻度で更新したいか」がCMS導入判断の出発点です。年に1回も更新しないならCMSは不要ですし、お知らせや料金を月に何度も変えるなら導入価値は高くなります。

Q2. CMSにはどんな種類がありますか?

店舗・中小企業が実際に検討することになるのは、大きく3タイプです。

タイプ代表例特徴
インストール型WordPressなど世界的に利用者が多く情報も豊富。自由度が高い一方、サーバー管理やセキュリティ更新の手間が発生する
クラウド型各社のホームページ作成サービスサーバー管理不要で始めやすい。デザインや機能の自由度はサービスの範囲内に限られる
制作会社の独自CMS各社独自その会社のサポートを受けやすい。一方で他社に引き継げないことが多い(Q4で詳述)

Q3. どのタイプを選べばいいですか?

判断基準は「何を自社で更新したいか」の範囲です。

そして、この3つの線引きは仕様書の文面だけでは判断がつきません。「更新できます」と書かれていても、実際に触れる範囲は管理画面を見るまで分からないからです。迷ったら、契約前に実際の管理画面を触らせてもらうこと。想定していた更新が、思っていた場所からできないという食い違いは、導入後に判明すると作り直しになります。

Q4. 制作会社の「独自CMS」は避けるべきですか?

一概に悪いとは言えませんが、契約前に必ず確認すべき点があります。それは「この会社と契約を終えたとき、サイトはどうなるか」です。

独自CMSの多くは、その会社のサーバーとシステムの上で動いています。解約するとサイトごと消える、データは渡されるが他社では動かせない、というケースは珍しくありません。これは俗にロックイン(囲い込み)と呼ばれる状態で、月額費用が相場より安く見えても、実質的に解約しにくい構造になっていることがあります。

契約前に聞くべき質問

「解約時にドメイン・サイトデータ・記事データはどの形式で引き渡されますか?」——この質問への回答が曖昧な場合は要注意です。誠実な会社なら、引き渡し範囲と形式を書面で示せます。

この質問に、当社FACTORはこう答えます

ドメイン・サーバー・サイトデータ・Googleビジネスプロフィールのオーナー権限は、契約中も含めてすべてお客様側に置きます。解約時はそのまま残るだけなので、引き渡しという手続き自体が発生しません。当社が引き受けているのは所有ではなく、更新の設計と運用のほうです。あわせて1エリア1業種限定のため、貴店の競合とは契約しません。

Q5. 自社更新にすれば費用は安くなりますか?

更新代行費が減るという意味では安くなります。ただし正直に書くと、「自社更新に切り替えたのに、結局誰も更新しなくなった」という失敗が一番多いのです。担当者が決まっていない、書く時間がない、何を書けばいいか分からない——理由はさまざまですが、更新されない自社更新サイトは、外注していた頃より情報が古くなります。

自社更新を選ぶなら、「誰が・何を・どの頻度で」更新するかを導入前に決めてください。ここは正直に書いておきます。更新の作業そのものは、自社でできます。できないのは続けることと、何を書けば集客につながるかを毎月判断し続けることのほうです。担当者は本業を抱えていますし、書く題材は放っておいても湧いてきません。だいたい3ヶ月目に止まり、止まったことに気づくのは半年後です。※当社FACTORは、事実の更新はお客様・集客コンテンツと検索面での設計は当社、という分担で、更新の設計から運用ごと引き受けています。

Q6. 乗り換え時に何を確認すべきですか?

既存サイトからCMSサイトへ移行する場合、集客面で必ず確認すべきことが3つあります。

  1. ドメインを引き継ぐ:ドメインが変わると、検索エンジンからの評価が事実上リセットされます。ドメインの所有者が自社になっているかも同時に確認を
  2. URLの変更にはリダイレクトを設定する:ページのURLが変わる場合、旧URLから新URLへの転送(301リダイレクト)が必要です。これを怠ると検索順位が大きく落ちることがあります
  3. 既存ページを安易に削除しない:検索流入のあるページを「古いから」と消すと、その流入ごと失います。移行前にアクセスデータでページごとの流入を確認してください

この3点は制作会社任せにせず、発注側からも明示的に依頼することをおすすめします。リニューアルで集客が落ちる事故の多くは、ここの確認漏れで起きています。

やっかいなのは、3点目の「どのページを残すか」に機械的な答えがないことです。流入があるページをすべて残せば構成が崩れますし、整理を優先すれば流入を失います。どのページがどの検索語句で拾われていて、それが売上のどこにつながっているかを見ないと、残す・消すの判断ができません。移行の設計で最も時間がかかるのは、実はこの棚卸しの部分です。

よくある質問

Q7. WordPressはセキュリティが心配と聞きました。大丈夫ですか?
利用者が多い分、攻撃対象になりやすいのは事実ですが、本体・プラグインの更新を怠らない、推測されにくいパスワードを使う、信頼できる保守会社に管理を任せるといった基本的な対策で、リスクは現実的な水準に抑えられます。心配な場合は、保守契約に何が含まれるかを契約前に確認してください。
Q8. CMS導入の費用相場はどれくらいですか?
構成や要件によって幅が大きく、一概には言えません。目安として、既存サイトへのお知らせ機能追加なら小規模な改修で済む一方、CMS前提でのフルリニューアルは制作費全体の見積もりになります。複数社から見積もりを取り、「管理画面で編集できる範囲」が見積もりに明記されているかを比較の軸にしてください。
更新は自社でやるつもりですが、何から書けばいいですか?
最初は集客記事ではなく、事実の更新から始めてください。営業時間・料金・よくある質問が最新である状態を保てているかどうかで、サイトの信頼性は大きく変わります。逆にここが古いまま記事だけを増やしても、読んだ人は来店直前で確認して離れます。ただし事実の更新も、担当者と頻度を決めていなければ数ヶ月で止まります。書く余力が確保できないなら、記事を我慢して先送りするのではなく、外部の力を借りる前提で体制を組んでください。

まとめ

「自社で更新できるホームページ」への切り替えは、CMSというツール選びの問題であると同時に、更新体制づくりの問題です。タイプ選びは更新したい範囲から逆算し、独自CMSは解約時の引き渡し条件を書面で確認し、乗り換え時はドメイン・リダイレクト・既存ページの3点に注意する。そして導入前に「誰が何を更新するか」を決める。

ただし、ここまで踏んでも残る問題があります。更新できる状態を作ることと、更新が続く状態を作ることは別物だという点です。ツールの選定で解けるのは前者だけで、後者は体制と、何を書けば集客につながるかの判断の問題になります。

いま自社のサイトと店舗情報が検索でどう見えていて、どのページが働いているのかは、外からの見え方を確認しないと分かりません。無料のAI診断で現状を確かめたうえで、今の契約でサイトのデータとドメインが自社のものになっているかを確認するところが出発点になります。

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F FACTOR編集部

MEO・LLMO・Web集客の支援実績 約50業界・100社超。AI×人の運用で「検索とAIに選ばれる」店舗づくりを支援しています。運営: FACTOR株式会社(東京都豊島区)