SEO・HP集客

店舗サイトの表示速度を無料で改善する手順Q&A|
7つの質問

公開日: 2026.08.14執筆: FACTOR編集部

自分の店のホームページを、Wi-Fiを切ったスマホで開いてみたことはありますか。店の中は快適なWi-Fi環境でも、お客様が見るのは移動中の電波です。トップの写真が出るまでに5秒かかれば、多くの人はその前に戻ります。表示速度の改善というと専門的に聞こえますが、店舗サイトで足を引っ張っているのは画像・フォント・不要な機能のどれかであることがほとんどです。計測に使うツールはGoogleが無償で提供しており、原因の見当をつけるところまでは誰でも辿り着けます。問題はその先で、この3つのどれが自サイトのボトルネックなのかを切り分けられるかどうかが本体です。この記事はQ&A形式で、その切り分けの論点を整理します。

Q1. そもそも何秒なら合格ですか?

ひとつの目安として、スマホでメインの画像が表示されるまで2.5秒以内が良好とされています。これはCore Web VitalsのLCP(最大コンテンツの描画)という指標の基準です。4秒を超えると改善が必要な水準と見なされます。

ただし、これはあくまで指標上の話です。実務的には「自分が客だったら待てるか」という感覚のほうが役に立ちます。店の場所を調べたいだけの人にとって、5秒はかなり長い時間です。

Q2. どうやって計測すればいい?

無料で使えるものが揃っています。

ツール分かること使いどころ
PageSpeed Insightsスコアと具体的な改善提案URL単位。ページごとに結果が変わる
Search Console のウェブに関する主な指標実ユーザーの実測値サイト全体の傾向を見る
スマホの実機で開く体感数値より説得力がある

PageSpeed Insightsを使うときの注意点をひとつ。必ずモバイルのタブを見てください。パソコンのスコアだけ見て「90点あるから問題ない」と判断してしまうケースが多いのですが、モバイルは40点台ということが珍しくありません。店舗サイトの訪問者は圧倒的にスマホです。

Q3. 何から手をつけるべき?

PageSpeed Insightsの提案は項目が多く、上から順に全部やろうとすると挫折します。この作業の本体は、直すことではなく切り分けです。店舗サイトの重さの発生源は、たいてい次のどれかに集約されます。

問題は、PageSpeed Insightsの提案がこの5つを区別せずに並べて出してくることです。提案の上位に来ている項目が、そのサイトで最も効く項目とは限りません。画像が原因のサイトでフォントを削っても体感は変わりませんし、テーマの構造が原因のサイトでは、画像をどれだけ軽くしても頭打ちになります。同じスコアでも、原因の内訳はサイトごとにまったく違う。ここを読み違えたまま作業に入ると、手をかけた割にスコアが動かず、そこで止まります。

切り分けに使う視点はいくつかあります。ページを変えるとスコアが大きく変わるのか、それともどのページでも同じように遅いのか。遅いのは最初の表示までなのか、表示されてから操作できるまでなのか。ここの読み方で、触るべき層が変わります。

Q4. 画像はどう直すのが正解?

画像でできることは、大きく3種類に分かれます。

1. 表示サイズに合わせて解像度を落とす

デジカメやスマホで撮った写真は、実際に画面上で表示される幅よりはるかに大きな解像度を持っています。表示に使われない解像度は、そのまま無駄な重さです。ただしどこまで落とせるかは、そのページで画像が担っている役割によって変わります。料理や施術の質感を伝えるための写真と、雰囲気を添えるだけの背景写真では、許容できる落としどころが違う。一律の数値で全画像を縮めると、見せたい写真の説得力から先に失われます。

2. 画像形式を見直す

WebPのように、同じ見た目でファイルサイズを抑えられる形式があります。変換自体はツールで進められますが、変換率をどこまで上げるかで画質との綱引きになります。

3. 読み込むタイミングを制御する

画面外の画像を後から読み込む設定です。多くのCMSでは標準機能かプラグインで対応できます。ただし、最初に見えるべき主役の画像まで遅延の対象にしてしまうと、指標上はむしろ悪化します。

現場の実感

写真を大量に並べたギャラリーページだけが極端に重い、というのは非常によくあるパターンです。サイト全体を平均で見ていると、この偏りは見えません。どのページが集客の入り口になっているかと、どのページが重いかを重ね合わせて初めて、手を入れる場所が決まります。

Q5. フォントとプラグインは?

日本語のWebフォントは、欧文と比べて文字数が桁違いに多いぶん容量も大きくなります。読み込むウェイト(太さ)の種類が増えるほど、その分だけ表示は遅れます。削れば軽くなりますが、削った先でデザインの階層が崩れます。見出しと本文の差が付かなくなれば、速くなった代わりに読みにくいサイトができあがる。どのウェイトを残すかは、そのサイトのデザインが何で強弱を作っているかによって変わります。

プラグインは、「入れたけれど使っていない」ものが必ず残っています。SNS連携、スライダー、アクセス解析の重複——棚卸しして、使っていないものは停止ではなく削除してください。ただし削除前にバックアップを取ること。これだけは省略しないでください。

Q6. 制作会社に頼むべき範囲は?

線引きの目安を挙げます。ただしこの線は「作業の難易度」ではなく「間違えたときに気づけるかどうか」で引くほうが実態に合います。

依頼するときは「速くしてください」ではなく、計測結果を添えて、どのページのどの指標を問題にしているのかを具体的に伝えると話が早くなります。ここが曖昧なままだと、直しやすい項目から手が入り、体感が変わらないまま作業が終わります。

もっとも、画像の差し替えは1回やれば終わりではありません。新しい写真を追加するたびにリサイズが必要で、しかも「どの写真を載せるか」「どのページなら重くしてでも見せるか」という判断が毎回ついて回ります。そして、この判断を外してもその場では何も起きません。見せたい写真を落としすぎて説得力が消えた月も、逆に残しすぎて入口のページだけが重くなった月も、画面は普通に表示されます。効いてくるとしても数ヶ月後の問い合わせ数の目減りという形で、しかもその頃には撮影と掲載を何十回か繰り返したあとなので、どの判断が響いたのかを遡れません。間違いに気づけないまま、取りこぼしだけが静かに積み上がるのがこの領域の性質です。判断材料も自サイトの数値だけでは足りず、同じ商圏の競合がどのページにどれだけの重さを許しているかと突き合わせて初めて、削る側と残す側の線が決まります。※当社FACTORは、こうしたサイト運用を、集客の設計と一体で引き受けています。速度改善も、どの流入をどのページで受けるかを決めたうえで手を入れるほうが、結果につながります。

自サイトのどこがボトルネックなのか、そもそも速度が今の集客の足を引っ張っているのかは、実際のページと流入の状況を突き合わせないと決められません。無料のAI診断では、店舗名から現状の見え方を確認できます。

Q7. 速くしたら集客は増えますか?

正直に書きます。速度改善だけで問い合わせが劇的に増えることは、あまりありません。表示速度は検索順位の要素のひとつではありますが、その影響は内容の質やローカル要因に比べれば限定的です。

では意味がないのかというと、そうではありません。効くのは「せっかく来た人を取りこぼさない」方向です。広告やマップから流入があるのにサイトで離脱されている状態は、集客の入り口を広げる前に塞ぐべき穴です。

つまり優先順位としては、流入がすでにある店ほど速度改善の価値が高い。逆に、そもそもアクセスが月に数十件しかないサイトなら、速度より先に手をつけるべきことがあります。自店がどちらの状況かで判断してください。

よくある質問

表示速度のスコアは何点あれば十分ですか?
点数そのものを目標にしすぎないほうがよいです。同じスコアでも原因の内訳はサイトごとに違い、点数が上がっても体感が変わらないことも、逆に点数はさほど動かないのに体感が明確に良くなることもあります。満点を目指してコードの細部を詰めるより、Core Web VitalsのLCPが良好とされる2.5秒以内でメイン画像が出る状態を、実機のモバイル回線で確認するほうが実務的です。
WordPressの高速化プラグインを入れれば解決しますか?
ある程度は改善しますが、根本の原因が巨大な画像であれば効果は限定的です。またキャッシュ系プラグインは設定を誤ると表示崩れや更新の反映遅れを招くことがあります。まず画像の軽量化と不要プラグインの整理を済ませてから、必要に応じて導入を検討してください。
画像をリサイズすると画質が落ちませんか?
実際に表示される幅に対して十分な解像度を残していれば、見た目の差はほとんど分かりません。ただしどこまで落とせるかは、その写真が担っている役割によって変わります。質感で選ばれる商材の写真と、雰囲気を添える背景写真では、許容できる落としどころが違うためです。元データは別途保存しておき、サイト用に縮小したものを使う運用にすると安心です。

まとめ

店舗サイトの表示速度改善は、専門的な最適化に踏み込む前にやれることがまだ残っています。計測ツールはGoogleが無償で提供しており、現状を数字で見るところまでは誰でも辿り着けます。そこから先を分けるのは、原因の切り分けです。画像なのか、フォントなのか、使っていない機能なのか、それともテーマの構造なのか。提案の上から順に潰していく進め方では、体感が変わらないまま手間だけが積み上がります。そしてもうひとつ忘れがちなのが継続で、新しい写真を追加するたびに元サイズのまま置いていけば、整えた状態は静かに元へ戻ります。撮影と掲載の運用そのものに組み込まれていない改善は、一度きりで終わります。

NEXT ACTION

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F FACTOR編集部

MEO・LLMO・Web集客の支援実績 約50業界・100社超。AI×人の運用で「検索とAIに選ばれる」店舗づくりを支援しています。運営: FACTOR株式会社(東京都豊島区)