「SEOで御社のサイトを上位表示しませんか」という営業の電話やメール、今月だけで何件受け取りましたか? 星の数ほどあるSEO会社から1社を選ぶとき、料金表の比較だけで決めるのは危険です。同じ「月額◯万円」でも、やっている中身は会社によってまるで違うからです。この記事では、SEO会社を選ぶときに見るべき判断基準と、商談で力量が出る質問、逆に避けたい危険サインを、同業の立場から正直にまとめます。
先に自社で決めておくこと
会社選びの前に、1つだけ自社で決めるべきことがあります。どの検索語で上位を取り、その結果として来店・問い合わせを何件増やしたいのかです。順位と来店は対立する目的ではありません。店舗ビジネスでは「地域名+業種」の表示順位がそのまま来店数の増減に直結するので、順位は来店を作るための取りに行く対象です。決めるべきは「順位か来店か」の二者択一ではなく、どの語で何位を狙い、その順位が何件の来店に変わるはずかという数字のつながりのほうです。ここが曖昧なまま商談に入ると、相手の得意な指標で話が進みます。
契約前に見るべき判断基準5つ
- 施策の中身を素人にわかる言葉で説明できるか——「内部対策・外部対策をやります」で止まる会社より、「このページのこの部分を、こういう理由でこう直す」まで話せる会社
- リスクのある手法を使っていないか——被リンクの購入や大量の低品質ページ生成は、Googleのガイドライン違反でペナルティのリスクがあります。「独自のリンクネットワーク」等の言葉が出たら要注意
- レポートが「作業報告」か「成果報告」か——順位表を送るだけか、問い合わせ数やクリック数まで見て次の打ち手を提案するのか。サンプルレポートを見せてもらうのが確実です
- 契約期間と解約条件が明確か——最低契約期間、途中解約の可否と違約金。ここが口頭説明だけの会社は契約書で必ず確認
- 実績の見せ方が具体的か——支援した業界数・社数に加えて、どんな業種で・どんな状態から・何がどう変わったかを一例でも語れるか。守秘義務の範囲でも語り方に誠実さは表れます
商談で力量が出る質問リスト
質問は何十個でも作れますが、実際に力量が出るのは次のあたりです。
- 着手からの数ヶ月で、具体的に何をしますか?
- 成果が出なかった場合、どの時点で方針転換しますか?
- 解約する場合の条件を教えてください
- うちと同業種の支援実績はありますか?
ただし、この4つのどれを重く見るかは、自社の状況によって変わります。すでに何社か試して失敗している会社なら「方針転換の判断」が最重要ですし、初めて外注するなら「解約条件」の重みが増します。同じ回答を聞いても、置かれた状況によって合格・不合格が変わるということです。
質問への「答えの内容」と同じくらい、「答え方」を見てください。即答をはぐらかす、質問を営業トークにすり替える、リスクの話を嫌がる——中身より態度に本質が出ます。
この質問リストは、当社FACTORとの商談でもそのままぶつけてください。同業の立場で基準を書いた以上、自分たちの答えも先に出しておきます。
最初の3ヶ月で何をするか:初月に「どの検索語で何位を狙うか」を決め、カテゴリ・属性・説明文・写真をどの順番で直すかまで設計します。2ヶ月目以降は口コミの獲得導線と返信(多言語対応を含む)を回し、月次で効いていない打ち手を入れ替えます。
成果が出なかったときの方針転換:毎月の順位計測と電話タップ・経路検索の推移を突き合わせ、狙う語の組み替えと写真・説明文の再構成を行います。「もう少し様子を見ましょう」で1ヶ月を空けることはしません。
同業種の実績:支援実績は約50業界・100社超。プロフィール整備と口コミ運用で電話タップが385%増えた店舗、口コミを749件まで積み上げた店舗、「大阪 カプセル」で1位を取った店舗、来客が150%になった店舗があります(業種・商圏により結果は異なります)。
契約期間と解約条件:お試し6ヶ月・月額39,800円〜(税抜)、初期費用5〜10万円。期間と解約の条件は商談の場で必ず明示します。
1エリア1業種限定:同一商圏の同業種とは契約しません。「競合と同じ会社に依頼していないか」の確認にもお使いください。
避けたい危険サイン
「1位を保証します」——検索順位はGoogleのアルゴリズムが決めるもので、外部の会社が保証できるものではありません。順位保証・成果の断言は、それ自体が知識不足か誠実さの欠如のサインです。ただし、「保証できない」ことと「狙わない」ことはまったく別です。狙う検索語と目標順位を決めず、そこへ持っていく設計も示さない会社は、保証を叫ぶ会社と同じくらい危険だと考えてください。ほかに、「今日契約すれば割引」と即断を迫る、契約書を事前に渡さない、電話営業で「Googleの代理店」を名乗る、といった行動も同様です。1つでも当てはまったら、少なくとも即決はしないでください。
費用相場の考え方
SEOの費用は内容の幅が広く、一般に月額数万円のコンサルティングから、記事制作やサイト改修込みで数十万円規模まであります。大切なのは金額の高低ではなく、「その金額で毎月何をやるのか」が文書で明示されているかです。安くても作業内容が不明なら高い買い物ですし、高くても問い合わせ増につながるなら投資として成立します。見積もりは必ず作業内訳付きで取ってください。
そしてもうひとつ、金額を比べる前に押さえておくべきことがあります。いま自店の何が詰まっているのかが分からないまま見積もりを並べても、比べる基準が存在しません。掲載情報が抜けているのか、口コミが積み上がっていないのか、そもそも狙う語句が競合に押さえられているのか——どこが問題かによって、必要な作業も適正な金額も変わります。まずは無料のAI診断で、現在の状態を確認するところからになります。
よくある質問
成果報酬型のSEO会社なら安全ですか?
契約期間はどれくらいが目安ですか?
自分でできる部分はありますか?
まとめ
SEO会社選びの本質は、料金比較ではなく「何を・どうやって・どの数字で報告するか」の確認です。施策を平易に説明できるか、リスク手法を使わないか、レポートは成果まで見るか、解約条件は明確か、実績の語り方は具体的か。この5つの基準と質問リストを持って商談に臨めば、少なくとも大きな失敗は避けられます。ただし基準を持つことと、自社にとっての正解を選べることは別です。どの基準を重く見るべきかは、いま自店の何が詰まっているかによって変わります。そこが分からないまま複数社を並べても、比較の軸そのものが定まりません。
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