SEO・HP集客

手動による対策の確認方法と
再審査リクエストの流れ

公開日: 2026.08.26執筆: FACTOR編集部

先に結論を書きます。「順位が落ちた」という相談を受けて実際にSearch Consoleを開いてもらうと、原因が手動による対策だったケースは多数派ではありません。ほとんどの画面には「問題は検出されませんでした」の一行が出ます。それでも、下落を調べるときに最初にこの画面を開く価値はあります。理由は単純で、手動による対策だけは推測を挟まずに白黒がつくからです。当たっているか、いないか。画面がそのまま答えを返してくれます。この記事では、手動による対策の性格、アルゴリズムによる変動との違い、該当理由の読み方、そして解除を求める再審査リクエストで何が見られているのかを順に整理します。

結論|原因が手動による対策であることは多くない

結論から書きます。「先月から検索順位が下がった」という相談を受けて、その場でSearch Consoleを開いてもらうと、「手動による対策」のレポートには何も表示されていないことがほとんどです。理由の欄も対象範囲の欄も空で、「問題は検出されませんでした」と出て終わります。

それでも、下落の調査で最初にこの画面を見る意味はあります。ここが推測を挟まずに白黒がつく、数少ない場所だからです。ほかの候補は、評価そのものの見直しにせよ、自サイト側の事故にせよ、どれも状況証拠を積み上げて推定するしかありません。しかも候補どうしが互いに逆の手当てを指すことがあり、どれが効いたのかを一本に絞り込むのが難しい。対して手動による対策は、適用されていれば画面に出ますし、されていなければ出ません。最初に消し込むべき選択肢、という位置づけです。

POINT

「手動による対策は出ていない」と分かること自体に価値があります。原因の候補がひとつ減り、残りの調査に力を集中できるからです。回復に向けた打ち手を組むときも、違反の是正から入るのか、コンテンツと外部評価を積み増していくのかで、進め方がまったく変わります。

アルゴリズムによる変動との違いは「人が当てているか」

名前のとおり、手動による対策はGoogleの担当者が個別に確認したうえで適用する措置です。自動的な評価の結果として下がるのとは、性格がまるで違います。

適用されると、Search Consoleにメッセージが届き、レポートに理由と対象範囲が表示されます。そして解除には再審査リクエストという申請が必要です。放置していても自動では戻りません。ここがアルゴリズムによる変動との決定的な差です。

アルゴリズムによる変動には、個別の通知も理由の明示もありません。原因は状況から推定していくしかなく、戻すには評価が変わるまで積み上げることになります。手動による対策は逆に、理由が明示される代わりに、是正して申請しない限り自動では解除されません。放置した期間のぶんだけ、検索からの流入が失われ続けます。

どちらも現場では「ペナルティを受けた」とひとくくりに語られがちですが、この二つは分けたほうがいい。アルゴリズムで下がるのは罰ではなく評価の変化です。一方、手動による対策は明確に措置です。呼び分けを曖昧にしたまま対応を始めると、必要のない大手術に走ることになります。

サイト全体か、一部か|適用範囲で打ち手が変わる

レポートを開いたとき、理由と同じくらい重要なのが対象範囲の記載です。サイト全体に及ぶ場合と、特定のページやディレクトリに限られる場合があります。

全体に及んでいるなら、サイトの作り方そのものが問われています。特定の階層だけなら、そこで何が行われたのかを見に行くのが先です。たとえば特定のコラム階層だけが対象になり、その階層を作った当時の経緯が社内に残っていない、という形です。

注意

範囲を確かめないまま、サイト全体を作り直してしまう事故が起きます。対象外の階層まで手を入れると、もともと評価されていたページの実績まで失います。是正の範囲は、レポートの記載に合わせて切るのが原則です。

ただし、範囲の記載を読んだあとに「では自社のどのページから手を入れるのか」を決める段になると、話は一気に難しくなります。過去の改修履歴や外部リンクの経緯を外から洗い出さないと、範囲は切れません。社内に記録が残っていない部分ほど、どこまでが対象なのかを決める材料が足りなくなります。

該当理由は、悪意のない運用からも生まれる

理由の欄には、Googleのスパムポリシーに対応する名前が入ります。店舗・施設のサイトで起きやすい代表的なものを取り上げます。

無断複製されたコンテンツ

悪意なく起きるのが厄介なところで、メーカーや仕入れ先の説明文をそのまま並べたページが対象になることもあるとされています。作った側には複製したという意識がないため、レポートに名前が出ても、どのページの話なのかすぐには結びつきません。

リンクの売買・不自然なリンク

過去に行われたリンク施策の経緯が、担当者の代替わりで社内に残っていないことがあります。記録がないので、何が該当しているのかを洗い出すところから外部の材料に頼ることになります。

ほかにも判断の要る線があり、どの線に当たるかはサイトの作られ方と過去の施策の経緯で変わります。並んでいる名前は、どれも「昔は普通に行われていた手法」を含みます。良かれと思って過去にやったことが、いまの基準で措置の対象になる。この構造を知らないまま「うちは何もしていない」と言い切ってしまうと、そこで調査が止まります。

再審査リクエストで見られていること

是正が済んだら、再審査リクエストを送ります。ここで誤解されやすいのは、これが「直しました」という申告ではなく、「直っている状態」を人に確認してもらう手続きだという点です。

審査する側が文面から読み取ろうとしているのは、運営者が違反の全体像を把握できているかどうかです。処置の一覧だけが並んだ文面は、原因を把握できていないと読まれます。そして審査するのは人です。結果が返るまでには時間がかかりますし、審査の期間中に順位が戻ることもありません。この待ち時間を見越して、並行して進める作業を組んでおく必要があります。

※当社FACTORがこの作業を引き受けるとき、見ているのはレポートに書かれた範囲だけではありません。過去にいつ、どんな施策が行われていたかという経緯と、同じ検索語で並んでいる競合サイトの現状まで並べて、どこまでを是正の対象として切るかを決めています。施策の経緯も外からの見え方も、Search Consoleの画面には一行も残りません。社内で組み立てにくいのは担当者の力量の問題ではなく、その記録が最初から社内に無いからです。

注意

差し戻しが重なるほど、解除までの期間は延びます。その間、措置の対象になっているページからの検索流入は戻らず、問い合わせや予約の取りこぼしが続きます。

通らないリクエストに共通すること

一度で解除されず、何度も差し戻される申請は、大きく二つに分かれます。調査が足りないまま出してしまったものと、調査はしたのに、その中身が文面から伝わっていないものです。この二つは、直す方向が逆を向きます。前者に文面の工夫を重ねても通らず、後者に調査を重ねても通りません。どちらに当たるかは、差し戻しの通知を読んでもはっきりとは書かれていません。

そして、通る状態まで持っていく作業が、実務ではいちばん重い。対象の判定も、外部とのやり取りも、その記録も、件数に比例して重くなり、片手間では回らなくなります。途中で止まった是正は、申請しても差し戻され、また最初から数え直すことになります。

どこまでが是正の対象で、どこからは手を出さなくていい範囲なのか。ここは過去の施策の経緯を外から洗い出さないと線が引けません。是正と並行して、コンテンツと外部評価を積み増す打ち手も同時に走らせることになります。店舗・施設のサイトなら、サイトの措置が続いている間の集客を支えるのはマップ側の見え方で、そこが弱いままだと流入の落ち込みがそのまま来店の減少になります。マップで自店がどう見えているかは、無料のクイック診断にGoogleマップのURLを貼ると要点がその場で表示されます。

よくある質問

手動による対策は、どこで確認できますか?
Search Consoleの「手動による対策」レポートです。適用されている場合は理由と対象範囲が表示され、Search Console宛にメッセージも届きます。何も適用されていなければ「問題は検出されませんでした」と表示されます。順位の下落を調べるときは、推測を挟まずに白黒がつく数少ない場所です。自社の場合は、表示が出ていなかったときに残る候補のどれが効いているかを、競合の動きと並べて見ないと決まりません。
順位が下がったのに、手動による対策の画面には何も出ていません。
その場合、原因は別のところにあります。評価そのものの見直しから自サイト側の設定事故まで候補は複数あり、互いに逆の手当てを指すことがあります。手動による対策が出ていないと分かった時点で、候補はひとつ減っています。自社の場合は、下落の時期と競合の動きを並べて見ないと、残りのどれが効いているかは決まりません。
再審査リクエストは何度でも出せますか?
申請自体は繰り返せますが、前回から何も変わっていない文面を送っても状況は動きません。再審査で見られているのは「直したという申告」ではなく「直っている状態」です。違反の全体像を把握できた状態で送るほうが、結果的に早く進みます。自社の場合は、過去の施策の経緯までさかのぼって見ないと、どこまで把握できているかは決まりません。
対象がサイトの一部でも、全体を作り直したほうが安全ですか?
対象範囲はレポートに記載されます。範囲外の階層まで手を入れると、評価されていたページの実績まで失うことになります。是正はレポートの記載に合わせて範囲を切るのが原則で、サイト全体の作り直しは、その判断とは別の話として検討すべきものです。自社の場合は、記載された範囲と過去の改修の経緯を突き合わせないと、どこまで手を入れるべきかは決まりません。

まとめ

手動による対策は、Googleの担当者が個別に確認して当てる措置です。適用されていればSearch Consoleに理由と対象範囲が表示され、されていなければ何も出ません。順位の下落の原因として真っ先に疑われがちですが、実際に該当しているサイトは多数派ではありません。それでもこの画面を早めに開く意味は、原因の候補をひとつ、推測なしで消し込めるところにあります。該当していた場合に難しいのは、是正の範囲をどこで切るかと、違反の全体像をどこまで把握できているかです。再審査リクエストで見られているのは直したという申告より直っている状態で、差し戻しが重なるほど流入の戻りは遅れます。そして回復は、違反の是正と、コンテンツや外部評価の積み増しを同時に進めて取りにいくものです。過去の施策の経緯や競合の並びといった材料はSearch Consoleの画面の中には揃っていないので、それを持っている側と並べて線を引くほうが早く、取りこぼす流入も少なくて済みます。

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F FACTOR編集部

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